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ぽっかり月がでましたら

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朴慶南(キョンナム)・キョンちゃんが行くよ

1月7日 2012年の新しい年を迎えました。毎年、お正月は年賀状書き。ようやく終わり、今日は今年初めてのお出かけで、電車の中です。 上野の文化会館で催(にんべんがない漢字ですが、携帯では探せなくて)善愛(チェ ソンエ)さんのピアノコンサートに。善愛さんとは、昨年の11月、武蔵野公会堂での「ショパンの手紙」コンサートで、共演させていただきました。ショパンの手紙を中心に、ショパンの生涯をたどる構成で、私は朗読を担当し、合間に善愛さんのピアノ演奏が入ります。韓国の国民的詩人、伊(やはり、にんべんを取ります)東柱(ユン ドンジュ)の詩、パブロ カザルスの詩なども朗読し、私にとっては、本格的な朗読デビューとなりました。振り返ればもともと、声を使う仕事をしたいと思っていたので、原点に戻ったような気がしました。今年は、朗読にどんどんチャレンジしていこうと思っているところです。ちょうど、駅に着きました。
# by kyongnum | 2012-01-07 18:08
それからです。
さあ、講演を始めようと思って、はたと気付きました。通路に座っている方たちは、私の姿は頭の先が見えたらいいほうで、声はすれど姿は見えない状態だということです。そのころ、講演の中で、チマ・チョゴリを着てみせることもやってました。目で見るものなのに、それも声だけというのは、あんまりではないかと、座ってる方たちの身になって思ってみたのです。 そこで、私はどうしたか。よい子は、決して真似しないでください。こうすれば、私も教室中の方たちのお顔が見えるし、みなさんも私をしっかり見ることができると思い立ち、行動に移しました。 靴を脱いで、教壇の上に立ったのです!その上でチマ・チョゴリ姿にもなり、休憩を挟んで三時間、講演をしたのでした。そんな中、隣り合わせに通路と椅子に座っていた方たちが、私の講演につられて、お互いに肩をたたき合って笑ったり、泣いたり、知らないもの同士が意気投合していたと、あとで聞きました。 教室中が、なんともいえないほどの一体感に包まれた、忘れられない講
演会になりました。
思い起こせば、そのとき、右側の前あたりに、お母さんと並んで、小学校の1、2年生くらいの女の子がいました。その女の子に伝わるように話をしようと、心がけたのを覚えています。あのときの女の子が、12年ぶりに二十歳の大学生になって、目の前に現れたわけです。お母さんも、娘と一緒に手紙をくださって、私は返事を書いたのだそうです。
断捨離ができない私は、いただいた手紙はすべて保管しているので、お母さんとなずなちゃんの手紙は手元にあるでしょう。ちなみに、保育士であるお母さんが娘三人に付けた名前は、れんげちゃん、のむぎちゃん、なずなちゃんだそうです。可愛いですね。 なずなちゃんは、大学で日韓関係を専門的に学んでいるといいます。八歳のときに私の講演を聴いたことが、いまにつながっているように思えると語ってくれました。本当にうれしかったです。
これも、16年前、命を忘れなかったからですね。ありがたい出会いでした。でも、この場を借りて、遅まきながら神奈川大学の関係者のみなさんに、お詫びを申し上げます。教壇の上に上がってしまって、申し訳ありませんでした。その後は、どこでも、そんなとんでもないことはしてませんので。長い話でした。やっと終わりです。
# by kyongnum | 2011-12-29 22:44
12月29日 電車の中での携帯ブログは、時間が限られていて、なかなか完結しないですね。またまた、昨日からのつづきです。 席はいっぱいになったものの、まだ、教室に入ってくる方たちがいます。これも一期一会の、せっかくのご縁と思えば、なんとか聴いていただきたいです。どうしたらいいかなと、教室を見渡して、ひらめきました。椅子がなくても、椅子と椅子の間に、腰を下ろせる空間があります。その通路にも座ってもらい、前の空間も使い、希望者全員に入ってもらうことができたのです。 それだけでもう、教室の雰囲気は、和気あいあいといった感じがありました。
# by kyongnum | 2011-12-29 15:48
12月27日
昨日は、日付を付けるのを忘れてました。帰りは電車の中で寝てしまい、1日過ぎてのつづきです。 …その女子大生が私に見せてくれたのは、一枚のハガキでした。手に取ってみると、私が書いた文面です。彼女の名前は、なずなちゃん。彼女が8歳のとき、私に手紙をくれて、その返事のハガキだそうです。手紙は、12年前、お母さんと一緒に私の講演を聴いたあとに、なずなちゃんが、チマ・チョゴリの絵も描いて、送ってくれたものでした。どこで?記憶をたどっていって、思い出したのです!忘れられない、型破りの講演会を! 神奈川大学で、全国から保育士が集まる研究会が、行われました。その中の一つの講座を、私が担当したのですが、入口で、「どうぞ、どうぞ」と呼び込む(?!)私の誘いが効を奏したのか、二百人くらい入る教室は、たちまちいっぱいになりました。
# by kyongnum | 2011-12-28 17:05
12月27日
昨日は、日付を付けるのを忘れてました。帰りは電車の中で寝てしまい、1日過ぎてのつづきです。 …その女子大生が私に見せてくれたのは、一枚のハガキでした。手に取ってみると、私が書いた文面です。彼女の名前は、なずなちゃん。彼女が8歳のとき、私に手紙をくれて、その返事のハガキだそうです。手紙は、12年前、お母さんと一緒に私の講演を聴いたあとに、なずなちゃんが、チマ・チョゴリの絵も描いて、送ってくれたものでした。
# by kyongnum | 2011-12-28 15:55

by kyongnum